この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第10章 卵焼き再び
意を決したように。
陸は椅子から腰を上げた。
一度はしまったスマホを再びポケットから出し、ロックを解除し、教室前方の黒板に向かう。
華夜子は不思議そうに彼の背中を追う。
黒板の前に立った陸は、そこに白墨で数字を記入してゆく。
それから、アイフォンの画面を確認しつつ、今度は英数字を。
静かな室内に響く、黒板を走る、チョークの乾いた、音。
やがて書き終えた陸は、粉受けに白墨を置いた。
一呼吸置き、振り返った陸は、華夜子に向かって微笑んだ。
「長い夏休み。退屈でしょーがないって日が、一日でも、もしもあったなら。連絡してよ。俺もきっと毎日暇してるから」
「…」
「…でも。もし。そんな日が一日もないって、今から分かっているのなら…悪いけどこれ、消してから行ってもらってもいい?」
今度は口元を少し上げただけの笑いを残し、陸は教室を後にした。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ