パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第59章 蕩ける夜

恥ずかしさを隠すように、自分にしがみ付いてくる彼女が－もう可愛くて、可愛くって。
「もっと気持ち良くしてあげる、華夜ー」
笑い。
陸は、華夜子の耳朶を噛んだ。
「…っ」
瞬間。
自分に縋る彼女の両手に、力が入った。
零れそうな言葉を呑み込み、耳に受けた刺激を耐えているようだった。
当然の事ながら、恥ずかしさが時折、どうしても出てきてしまう。
心地良さを必死に堪えている姿も、それはそれで十分そそられるのだが。
陸は彼女の神経の昂りを促すように、唾液の音を卑猥にさせながら耳輪を舐める。
「あ…ぅっ」
耳輪を這う舌の感触に、全身が粟立つ。
それだけでもう許して－思うのに。
更に舐められる度、耳に響く淫らな水音。