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蕩けるようなキスをして
第58章 真相
「早く帰りたい。陸に逢いたい。いるかな。いないに決まってる。約束してないもん。怒らせたままだもん。いる訳がない。例え気紛れでいてくれたとしても、もう帰ってしまってる。知ってる。そんな事知ってる。でも。でも、もしいたら。いるかもしれない。いて欲しい。逢えたら沢山謝るから。だからいて。彼女だって思ってくれてる?私、陸の彼女?まだ、陸は私の彼氏?…帰りの新幹線の中で、延々おんなじ事をずっと、考えてた。他の事なんてほんと、考えてる暇なんかないくらい、私の中は陸の事ばかり-」
重ねられたままだった華夜子の右手を、陸は握り締めた。
何かを言いたいのだけれど、込み上げる感情が邪魔して、言葉を発する事が出来ない。
ただ、彼女と視線を絡み合わせる事しか。
「陸がいてくれて。嬉しくって。綺麗なイルミネーションも見れて。予約してたお店ではないけれど、久し振りに一緒にご飯も食べて。陸の部屋に来て。…それからはずっと、どきどきしっ放し。こんな風に押し倒されたら陸以外の事、考えられないに決まってる」
華夜子が笑い。
陸もつられ、ようやく口元が緩む。
「数時間どころか、もうずっと何時間も前から、私を夢中にさせてる。今夜どころか、これからだって、私の心の中は陸でいっぱいだよ」
重ねられたままだった華夜子の右手を、陸は握り締めた。
何かを言いたいのだけれど、込み上げる感情が邪魔して、言葉を発する事が出来ない。
ただ、彼女と視線を絡み合わせる事しか。
「陸がいてくれて。嬉しくって。綺麗なイルミネーションも見れて。予約してたお店ではないけれど、久し振りに一緒にご飯も食べて。陸の部屋に来て。…それからはずっと、どきどきしっ放し。こんな風に押し倒されたら陸以外の事、考えられないに決まってる」
華夜子が笑い。
陸もつられ、ようやく口元が緩む。
「数時間どころか、もうずっと何時間も前から、私を夢中にさせてる。今夜どころか、これからだって、私の心の中は陸でいっぱいだよ」

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