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第58章 真相

陸は慣れた手付きで、上着から華夜子の両腕を抜き、ブラジャーをも剥ぎ取った。
数秒経たない間（ま）に華夜子の上半身は、一糸纏わぬ身体にさせられる。
電気のついた室内に晒される自らの裸体。
とてつもなく恥ずかしくなり、華夜子はせめて胸を隠そうとし－その両手は陸に奪われた。
陸は、華夜子の両手をベッドに張り付けたまま、首筋から鎖骨、乳房へと濡れた舌を下降させてゆく。
容赦も。
遠慮も。
一切ない。
彼女を狂わせたい。
彼女を啼かせたい。
彼女を愛したい。
彼女を滅茶苦茶に。
彼女をただひたすらに。
ただ、それだけの、執拗な行為－。