この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第58章 真相
「華夜、立って」
-どうして?
意味が分からなく、答えられずにいると、陸は笑って言った。
「俺はいいけど。ここじゃきっと、華夜は背中を痛めると思うから-」
陸はその場に立ち、彼女の手を引く。
反射的に華夜子も立ち上がったところで、口を塞がれる。
いつもの蕩けるような口付けの最中(さなか)。
陸が少しずつ、自分に向かって歩き出すので-華夜子は必然的に、後ろ向きながら背後に足を進めるしかない。
キスを交わしながら。
腰を抱かれ、後退すれば、程なくふくらはぎに硬いものが当たった。
それはベッドに到着した事を告げ、繋がった唇はそのままに、ふたりはそこへ腰を下ろす。
混じり合った唾液の音は、ますます激しさを増し。
濃厚な接吻を続けながら、陸は今度こそ、華夜子の身体を後ろへ押し倒した。
ようやく離れた互いの唇の間に、細い透明な糸が引かれる。
光るそれはやがて途切れ、華夜子の口唇の端へ垂れた。
-どうして?
意味が分からなく、答えられずにいると、陸は笑って言った。
「俺はいいけど。ここじゃきっと、華夜は背中を痛めると思うから-」
陸はその場に立ち、彼女の手を引く。
反射的に華夜子も立ち上がったところで、口を塞がれる。
いつもの蕩けるような口付けの最中(さなか)。
陸が少しずつ、自分に向かって歩き出すので-華夜子は必然的に、後ろ向きながら背後に足を進めるしかない。
キスを交わしながら。
腰を抱かれ、後退すれば、程なくふくらはぎに硬いものが当たった。
それはベッドに到着した事を告げ、繋がった唇はそのままに、ふたりはそこへ腰を下ろす。
混じり合った唾液の音は、ますます激しさを増し。
濃厚な接吻を続けながら、陸は今度こそ、華夜子の身体を後ろへ押し倒した。
ようやく離れた互いの唇の間に、細い透明な糸が引かれる。
光るそれはやがて途切れ、華夜子の口唇の端へ垂れた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


