この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第58章 真相
陸に髪を梳かれ。
恍惚となりながら、華夜子はそっと、開口する。
「…陸への返事は曖昧にしてしまっていたから、きっと当分貰えないだろう事は分かってた。けど私、善は急げじゃないけれど、思い立った今、気持ちの整理をしたかった。すっきりとした思いで、イヴの夜を迎えたかった。楽しみだって言ってくれてる陸と同じように、私も今日の陸との約束、とっても心待ちにしてたから。…ただ処分するその前に。彼と、彼に貰った指輪と、最後に数日でいいから、一緒に過ごしたいと思ったの。彼といた唯一の場所で彼を想って…区切りをつけようって」
-それで大学に、指輪を嵌めて行ったの。
華夜子の漏らしたひとことに、陸は小さく、頷いた。
これで全てが繋がった。
彼女の様子がいつも違う-いつしか感じ始めた違和感は、そういう訳だったのだ。
指輪を嵌めて。
或いは握り締めて。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ