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蕩けるようなキスをして
第58章 真相
華夜子の漏らした声に、陸の彼女を抱く手に僅かに力が入った。
「イヴの少し前にさ、陸が指輪を贈ってくれるって言ったじゃない?その時に、ああ、そう言えばそうだったなって改めて思い出して。忘れてた訳じゃないよ、ちゃんと覚えていたよ?ただ、贈ってくれるとしても、もっとずっと後の事かなって、自分の中で思っていたから。クリスマスのプレゼントとして贈ってあげたいって言われた時は、だから余計に嬉しかった。ほんとだよ。でも-」
華夜子の表情が秘かに、曇る。
「既に持ってる指輪はどうしたらいいんだろうって、ふと考えたの」
そんな事。
今まで考えた事、なかった。
あるのが当たり前で。
嵌めるのが日常で。
撫でながら、自分の傷付いた心を慰めてた。
穏やかな思い出の中に、あのひとを留められるようになってからも。
指輪はずっと、机の奥に。
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