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蕩けるようなキスをして
第10章 卵焼き再び
「今日も、すげー美味そうな弁当」
蓋を開けた瞬間。
陸は、綺麗に、彩り良く、詰められたそれに、素直に感嘆の声を上げた。
褒められ、華夜子の頬は、赤くなる。
けれど。
その後(あと)の彼の余計な一言に、たちまち気分が悪くなる。
「これ、本当に華夜子が作ってるの?」
「…それ、どーゆう意味?」
「いや、実はママが作ってるとか、そういうオチなのかと」
「し、失礼ねっ!?正真正銘、毎朝私が早起きして、一生懸命作ってるのよっ。言うなら、高校生の時から、ママの分と二人分、欠かさず作ってるんですっ」
憤慨し、右手を翳す華夜子をかわしつつ、陸は肩を揺らしながら、謝った。
「ごめん。…いや、まだ二回しか見た事ないけどさ。毎回、ほんとに全部が美味そうだから。そして、凄く綺麗で、食欲もそそる。これを毎日作ってるなんて、カリスマ主婦?って思ってしまって」
蓋を開けた瞬間。
陸は、綺麗に、彩り良く、詰められたそれに、素直に感嘆の声を上げた。
褒められ、華夜子の頬は、赤くなる。
けれど。
その後(あと)の彼の余計な一言に、たちまち気分が悪くなる。
「これ、本当に華夜子が作ってるの?」
「…それ、どーゆう意味?」
「いや、実はママが作ってるとか、そういうオチなのかと」
「し、失礼ねっ!?正真正銘、毎朝私が早起きして、一生懸命作ってるのよっ。言うなら、高校生の時から、ママの分と二人分、欠かさず作ってるんですっ」
憤慨し、右手を翳す華夜子をかわしつつ、陸は肩を揺らしながら、謝った。
「ごめん。…いや、まだ二回しか見た事ないけどさ。毎回、ほんとに全部が美味そうだから。そして、凄く綺麗で、食欲もそそる。これを毎日作ってるなんて、カリスマ主婦?って思ってしまって」

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