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蕩けるようなキスをして
第2章 櫻葉陸
昨日の昼休み、彼の相手を教室でしていた、彼女。
華夜子にとって特段親しくはない。
でも、勿論会えば挨拶は交わすし、雑談程度の話もする、クラスメートの一人。
陸は華夜子の質問に答える代わりに、カラコンを入れた茶色い瞳を細めた。
昨日は、乃愛に無理矢理連れ込まれちゃってさあ-言って、華夜子を見た。
「それでつい、誘われるままにちょっとやってたら、おねーさん達が」
陸は華夜子の顔に自分のそれを限りなく、近付けた。
「ご飯食べようとしてたんだよね?ごめんね、邪魔して」
香水なのか、シャンプーのそれなのか、清涼感ある香りが舞い、華夜子の鼻腔に届く。
彼に、なんの興味もないのは紛れもない事実なのに、思わず胸が高鳴ってしまう。
彼の匂いに縛られ黙っていると、陸は言葉を続けた。
「さっき廊下で偶然会ったから、そう、謝ろうとしたのに。おねーさん、明らかに俺の事無視してるし。話しかけないでオーラをびしばし感じたから。だから、おねーさんを困らせないように、一旦気付かない振りして擦れ違った後、急いで追いかけて来た」
笑い、昨日の去り際と同じように、赤い舌先を出し、乾いた自らの唇を舐めてみせた。
華夜子にとって特段親しくはない。
でも、勿論会えば挨拶は交わすし、雑談程度の話もする、クラスメートの一人。
陸は華夜子の質問に答える代わりに、カラコンを入れた茶色い瞳を細めた。
昨日は、乃愛に無理矢理連れ込まれちゃってさあ-言って、華夜子を見た。
「それでつい、誘われるままにちょっとやってたら、おねーさん達が」
陸は華夜子の顔に自分のそれを限りなく、近付けた。
「ご飯食べようとしてたんだよね?ごめんね、邪魔して」
香水なのか、シャンプーのそれなのか、清涼感ある香りが舞い、華夜子の鼻腔に届く。
彼に、なんの興味もないのは紛れもない事実なのに、思わず胸が高鳴ってしまう。
彼の匂いに縛られ黙っていると、陸は言葉を続けた。
「さっき廊下で偶然会ったから、そう、謝ろうとしたのに。おねーさん、明らかに俺の事無視してるし。話しかけないでオーラをびしばし感じたから。だから、おねーさんを困らせないように、一旦気付かない振りして擦れ違った後、急いで追いかけて来た」
笑い、昨日の去り際と同じように、赤い舌先を出し、乾いた自らの唇を舐めてみせた。

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