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蕩けるようなキスをして
第55章 待ち人来ず
午後九時。
待ち合わせ場所だった書店の閉店時間。
店が閉まる直前まで、店内にいた。
これからあと三時間、外にいる事を考えると、少しでも長く暖をとっていたかった。
ちょっと歩けばコンビニなどもあったが、なるべくこの近辺から離れたくなかった。
離れてしまった僅かの隙に、もしも、彼女が来てくれたら。
折角来てくれたのに、擦れ違う-その最悪なパターンだけは絶対、避けたかった。
飲食店ならまだ開いてる所も多かったが、その他のブランドやセレクトショップもとっくに閉まっているか、或いはちょうど営業を終了する頃だった。
大通り添いの店の灯りが次々消えてゆき、淋しさを覚えたが、今夜は街路樹を彩る無数の光があったので、杞憂だった。
それどころか、大型店の強烈な灯りがひとつずつ消える事により、イルミネーションの美しさが際立ち、より幻想的な世界を作り出していた。
通りの店が徐々に閉店していく中。
反して、歩道を歩く人達の数は、あまり減っているようには思えなかった。
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