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蕩けるようなキスをして
第54章 待ち合わせ
世界中の不幸をたったひとりきりで背負っているような、絶望感が襲う。
実際はそんな事など、有り得ないのだけれども。
悲劇の主人公にでもなったつもりかと、その都度、自分を奮い立たせる。
なんとかその場は持ち直し-でも、楽しそうに笑い合う恋人達にすれ違う度、再び不幸な自分に酔い始めしまう。
延々、その繰り返し。
ここに、彼女がいたのなら。
自分の隣りに、彼女がいたのなら。
ちょっと前までは、そのつもりだった-少なくとも、自分の中では。
彼女と来たかった。
彼女と、来るつもりだった。
今日は降雪してはいなかったが、昨日まで降り続いたそれで、辺り一面、真っ白だった。
白銀の世界を彩る、無数の黄金の光-幻想的で、とてつもなく美しかった。
この綺麗な風景を、本来なら、彼女と見ていたはずだった。
-彼女と、見たかった。
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