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蕩けるようなキスをして
第8章 おねーさん
「食べる?」
縋るように、彼を見る。
陸は明らかに戸惑い、返事の仕方を探っているようだった。
まさか、彼女からこんな誘いを受けるなんて、考えてもいなかったから。
「今日はまだ、一口も食べてないから。綺麗だから。だから-」
私、何を?
そう、思うものの、彼を留(とど)めたい気持ちに、嘘は吐けなかった。
俯き。
そして、多分赤い顔で。
またからかわれてしまうかもしれない-そう、胸が痛んだ時。
「おねーさん食べる分がなくなるよ?」
薄笑いで、彼にしては珍しく、陸は華夜子の申し出をやんわり断ろうとする。
「…ひとつなら」
消え入りそうな華夜子の呟きに、少しの間(ま)を置き、陸は呟いた。
「そっちに行っても?」
華夜子は僅かに、でも、確かに、頷く。
それを受けて、陸は即座に、華夜子が座る席の隣りまで移動して来る。
下を向いたままの彼女の顔を覗き込み、陸は甘くて溶けてしまいそうな微笑みで、言った。
「すっげー、嬉しいよ。華夜子」






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