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蕩けるようなキスをして
第53章 留以
「なら-」
留以の言い掛けた何かを攫い、陸は続けた。
「でも、仕方ねーだろ。あんな指輪をされたら。見せ付けられたら。…イヴの約束だって、結局行けないって断られた。そんなに色々されて、それでも好き?俺を、好き?そう思えるのは、よっぽどめでたい奴だろ」
鼻を鳴らす陸に、留以は躊躇いながらも口を開いた。
「櫻葉君が好きだから。櫻葉君を受け入れたいって、本当に思っているから。過去ときちんと向き合って、どうにか自分の心と決着つけようとしてるんだよ。だから-」
「百歩譲って指輪の件は、感傷に浸りたいのかなって、無理矢理思ってもいい。だけど、イヴの約束は?行けないって断る理由ってなんだよ。…こんな事、思いたくないけど。絶対ないって思いたいけど。死んだってのは嘘で、実はそいつと逢うからじゃないかとか。…こんな馬鹿げた事考え始めてる自分が、惨めでしょうがない」
言ってる側から、またしても自分自身が苦しみ始める。
虚しさ襲う陸の耳に、留以の言葉が届く。
「言ったの?」
「え?」
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