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第52章 行けない

こんな純白な世界、今の自分には全く相応しくない。
心に巣食う、暗闇。
どす黒い、負の感情が渦巻いてる。
白いどころか－真っ黒だった。
好きで。
好きで。
大好きで。
高嶺の花のような女だったけれど、どうしても諦め切れなくて。
もし。
もしも。
自分のものになってくれると言うのなら、誰よりも大事にしようと思ってた。
その想いに嘘偽りなどなかった。
『うん』と言ってくれて。
その想いに絶対報いようと、誰よりも大切にしてみせるって自分自身に誓った。
なのに。