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蕩けるようなキスをして
第52章 行けない
「…陸、あのね」
躊躇いがちな彼女の囁きに、陸の胸は締め付けられてゆく。
「…その、明後日の話なんだけど」
どうかこれから何を言われても、耐えられますように-陸は、唇を、噛み締めた。
「イヴの日の約束なんだけど、私、その日-」
言い淀む彼女の、沈痛な、表情。
伝えたい何かがあるのに、言葉が喉につかえ、先が続かないらしかった。
縋るような目でこちらを見てるのは、気付いてた。
助けを求めているのも、勿論ちゃんと。
なのに。
知らない振りをした。
わざと分かるような横柄な態度で、顔を逸らしてやった。
なんでいつも自分ばかりが-最早、制御が効かなくなってきていた。
自分で自分が抑えられなくなってきてる。
やばい-頭の片隅で警報が鳴っていたが、今しも爆発しそうだった。
躊躇いがちな彼女の囁きに、陸の胸は締め付けられてゆく。
「…その、明後日の話なんだけど」
どうかこれから何を言われても、耐えられますように-陸は、唇を、噛み締めた。
「イヴの日の約束なんだけど、私、その日-」
言い淀む彼女の、沈痛な、表情。
伝えたい何かがあるのに、言葉が喉につかえ、先が続かないらしかった。
縋るような目でこちらを見てるのは、気付いてた。
助けを求めているのも、勿論ちゃんと。
なのに。
知らない振りをした。
わざと分かるような横柄な態度で、顔を逸らしてやった。
なんでいつも自分ばかりが-最早、制御が効かなくなってきていた。
自分で自分が抑えられなくなってきてる。
やばい-頭の片隅で警報が鳴っていたが、今しも爆発しそうだった。

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