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蕩けるようなキスをして
第52章 行けない
本当は秘かに。
淡い期待を、していたのに-…。
正にその相手が佇んでいて、見上げた陸は驚きに言葉を失う。
「華夜ー」
どうにか名を紡いだその口は、暫く閉じる事が出来なかった。
陸の間近に静かに立っていた華夜子は、名前を呼ばれ、微かに双眸を細め、僅かに口元を上げた。
声に出す代わり-それが返事のように。
張り詰めいていたものが、徐々に溶けてゆく。
ずっと固まったままだった表情が、見る間に解れてく。
まるで昨日の事が夢だったかのように。
嘘じゃなくてもいい。
彼女がそれを望むなら。
彼女が振りをするのなら。
自分だって、する。
淡い期待を、していたのに-…。
正にその相手が佇んでいて、見上げた陸は驚きに言葉を失う。
「華夜ー」
どうにか名を紡いだその口は、暫く閉じる事が出来なかった。
陸の間近に静かに立っていた華夜子は、名前を呼ばれ、微かに双眸を細め、僅かに口元を上げた。
声に出す代わり-それが返事のように。
張り詰めいていたものが、徐々に溶けてゆく。
ずっと固まったままだった表情が、見る間に解れてく。
まるで昨日の事が夢だったかのように。
嘘じゃなくてもいい。
彼女がそれを望むなら。
彼女が振りをするのなら。
自分だって、する。

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