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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
けれど。
華夜子のひとことに気付かされ、そのまま触れ続ける訳にもいかなかった。
「余計、冷えちゃうなよな-」
もしも、触れたこの手が、温かだったなら。
彼女の冷たい頬を包み込み、温めあげる事も出来たのに。
余計に冷たさを増していい理由など、どこにもなくて。
陸は微かな笑いを張り付けたまま、華夜子から手を、離した。
なんだか、何もかもが、上手くいかなくて。
なんだか、何もかもが、やるせなくて。
なんだか、何もかもが、切なくて仕方がない-…。
「…何に悩んでるのか知らないけれど。俺で力になれるなら、喜んでなりたいけど」
-でも、俺じゃどうしようもないんだよな。
自分だからこそ、どうしようも出来ない事-。
自嘲気味な陸のそれに、華夜子の細い眉が寄る。
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