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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
ふとした瞬間、物思いに耽っている姿。
目の前にいる自分の、そのまた向こう側の何かを見ている、双眸。
一緒に廊下を歩いていれば、突如としてその歩みを止める事も。
どうしたの-問いかけに応えてくれない彼女を不審がれば、なんでもない大教室の扉の前に、ただじっと佇んでいるだけだったり。
遠くに彼女の姿を認め、背後から声を掛けても-振り向いてくれない。
不安に駆られれば、その先に続く廊下をただひたすらに、見詰めている、瞳。
誰がいる訳でもないのに、何かに想いを馳せながら、立ち尽くしてた。
胸の前に握り拳を作って、その白い手をぎゅっと、握り締めながら。
あれは、大学のどの場所だったか-。
名を呼んではいけない気がしたが-そうしないと、いつまでもずっと、そうしているようでもあり。
なんだか、怖くって。
なんだか、どこかへ行ってしまうんじゃないかと思って。
なんですぐ隣にいる自分には気付かないの?
何もない場所に何を見い出して、自分ではないものを-誰を、見ているの?
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