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第49章 予感

「はっ？」
陸は問われてる意味が分からずに、それ以上応えようがない。
一緒に来ていた数人の男友達は、触らぬ神に祟りなしとばかりに、苦笑いしながら遠く去ってゆく。
「まだ華夜子と何もしてないってどーいう事？クリスマスなのに、何もしないってどーいう事よ？他に女いるんじゃないでしょうね？」
詰め寄る乃愛に困惑しながら。
それでも陸は聞き捨てならず、すぐに反論する。
「なんの話だよ。俺はいつだってしてーよ。他の女なんかじゃなく、華夜とすげーしたいんだよ。なのに、なんだよ、それ？」
－なんだってそんな言いがかりを？
誤解もいいとこだった。
「だって。あんたが三カ月も四カ月も、手を出さないなんて…！」
－どう考えてもあり得ない。
乃愛の叫び声は、それを上回る留以の声量に掻き消された。