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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第7章 揺れる夜
由清には、目の前でしゃくり上げる桃子の胸のうちが透けて見える様だった。
桃子は恐らく三広との間に大きな事件があって――それもかなり重大な――自分の中で飲み込めないままでいるのだろう。
完璧な人間など居ないし、どんな恋人同士も何かしらの行き違いやいざこざを経験する。由清はホスト時代に散々彼氏の愚痴の聞き役をしていたのだ。
ホストとして客の話を延々と聞いていた時には自分の個人的な考えや感情を一切押し殺して、彼女達の心にひたすら寄り添う『振り』をした。人から聞かされる全ての言葉を受け止めていたら自分が呑み込まれてしまうし、ネガテイブな気持が伝染してしまい、自分の生活に影響を及ばさないとも限らない。
それに、彼女達だって由清に本気の意見など求めていない。ただ話を聞いて、共感して欲しいだけなのだ。
冷たいようだが、右から左へと流す位が丁度いい――
だが、それが、自分のプライベートで、しかも相手が桃子ならば話は全く別だ。

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