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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
 おきわは、意識を失っているようで、蒼白い顔で昏々と眠り続けている。お彩は、おきわの血の気のない顔を不安げに見つめた。
「いかんな。大量の血を吐きすぎたようじゃ。それに、心ノ臓も相当に弱っておる。今日、明日が山かもしれん。誰か身内で逢わせたい者がおれば、できる限り早い中に知らせなさい」
 いつもの砕けた明るい物言いとは違って、今夜の竹庵の口調は固い。そんなことも事態の深刻さを物語っているような気がして、お彩は奈落の底に突き落とされたような心持ちになった。
「私の他は、誰もいません」
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