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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
 たとえ、おさきがおきわに何かをしてやりたくとも、それにも自ずと限界がある。そのことからも、おさきは、倅の嫁である―と思い込んでいる―お彩が帰ってきて良かったと歓んでいるのだ。
「私も伊勢次さんの分まで、できるだけのことをしたいと思ってます」
 それは、お彩の本音でもあった。伊勢次が果たせなかった分まで、おきわに孝養を尽くすのだと決めて、江戸に帰ってきたのだ。
 お彩の言葉に、おさきは笑顔で頷いた。
 おさきを見送ってからしばらく後、お彩自身も洗濯を終えて家に戻った。
 家の前まで帰ってきた時、まだ寒い時分とて、腰高はお彩が出たときのまま、きっちりと閉まっていた。と、家の中からキャッキャッというはしゃぎ声が響いてきて、お彩は立ち止った。
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