この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妖精王は軍人に奪われる
第5章 淫靡な一時
「あ……」
嬉しさと先程の会話のことで頭がいっぱいに
なり、衝動的に目をそらす
「……?」
メアは怪訝そうに片眉を上げると、そのまま
アイリスを室内へと迎える
居づらそうにあちこちへと目を走らせる
アイリスをじっと見つめ、しばし
訝しみながらもそのまま隣に座る
(今は……傍にいられると落ち着かない…)
色々なことを脳裏にて巡らせながら自問する
(今は?……いつもは、落ち着いていた
とでもいうの…?)
す、と視線を落として目の端でメアの
膝を見やる
(過去のこと…メア様の、想い人とのこと
私に似た、別の人…)
ずきりと胸が痛み、ちらりと横目で
表情を伺う
「……どうした、随分と浮かない顔をしている」
ぱちりと合った視線から心の奥底を覗き
見られている感覚に陥り、より複雑に
心が絡まり、その痛みに顔を歪める

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


