この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在
「メア様…淑女の前で裸体を晒すのは
いただけませんな…」
アイリスの様子に気づいたファルコが言う
「ん?あぁ…」
横から腕を引かれ、よろめいた瞬間に
抱き込まれ胸板に身体を預けてしまう
形になった
(な、な…っ)
より顔が熱くなり、居ても立っても
いられなくなりぎゅっと目を瞑る
すると、アイリスの心象の変化に反応し
体中からフリージアの香りが濃く漂い始めた
すぐに香りは広がり、自身を
抱き込んでいるメアやファルコが
香りに気づく
「おや?これは…」
「妖精王とやらは、その時々の感情で
花の香りが漂うそうだ
これがどういう香りかは、本人に聞くしか
ないだろうがな…」
そんな会話が交わされているが、アイリスは
メアの身体から香る石鹸の香りと
自らの香りにクラクラとし出して
それどころではなかった

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


