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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第24章 血の因果( インガ)

「……何のつもりだ、あんた」
「父親との久しぶりの再会だというのに、その言い方こそ何のつもりだ」
カルロは部屋の入り口から父親を睨む。
飛び出してきたミレイを胸で受け止めたものの、彼女の背に手を添えてやるようなことはしなかった。
服を掴んで怯えている彼女に、ただ胸を貸してやる。
彼は実の父へ対する言葉とは思えないような、尊敬も親しみも感じさせない口調で話した。
「父親…?…ハ、笑わせるな…」
「……」
「くだらない…。それよりあんたは、何故ここにいる?…何が目的だ」
ヒデアキの言葉を適当に流して、彼は追及を続ける。

