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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第16章 Mission.2 ~ 逃避せよ

カルロが放った銃弾は、なんと男の顔面にヒットしていたのだ。
そして──
銃弾を受けた男の頬は酷く損傷し
「…壊れてる?」
" 肌 " が剥がれ、ひびが入っている。
幽かに黒い煙。
「ロボットだったんですね…!」
「……ふん」
そこに倒れていたのは人間ではなかった。
「…LGAが考案した訓練用のアンドロイドだ」
「すごい、人間そっくり…っ」
「こいつらは、生徒に対してゴム弾を使ってくる。…これだ」
男の手の横には短銃が転がっている。
見た目は普通の銃と違いがないが、それはあくまで訓練用の銃だった。(ちなみにゴム弾は死にはしないがとても痛い)
つまり彼等が、ミレイを狙う刺客というわけ。
「これと同じアンドロイドが、まだ他にいるって事ですか?」
「…まぁ、一体しかいないわけは、ないだろう」
「それは油断ができませんね…!!」
あと三時間
二人は手錠で繋がれたままLGAのアンドロイドから逃げないといけない。
いつ次が来るかわからないから油断は禁物。
油断は……
グ~~
「‥‥ぁ‥///」
「──…」

