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夢のその先…
第24章 夢のその先…


「私は隆史を離してやらないから大丈夫!
私が惚れて結婚してって言ったんだよ!
逃がす筈ないじゃない!
匡哉の方こそ逃げられないようにね」

「僕は大丈夫!
朝陽を促す掴んで離さないからね!
家族も増えるからね頑張らなきゃ!」

若葉は、ケッとノロケに御馳走様と返した

「今度、大学時代の奴とパーティー開こうぜ! 皆怒ってたからね覚悟しとくと良いよ」

「何で…僕が…皆に怒られる訳?」

匡哉は訳が解らないと…肩を竦めた

こんな仕種だって…似合う

「結婚式に呼ばなかったでしょ!」

匡哉は……あ!と思い出したように…言葉を詰まらせた

「なら、皆と結婚式をもう一度挙げるかな? ひなちゃんのこんな姿を見られるなら何度でも挙げたいよ」

匡哉の言葉に…若葉はベーと舌を出し

朝陽は…一度で十分…と呟いた

匡哉と若葉の間には…

恋愛感情は一欠片もなく

旧友…盟友、そんな感じだった

「幸せにしてもらいなよ匡哉!」

匡哉は何も言わず微笑んだ

最高に幸せそうな笑みだった



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