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夢のその先…
第21章 接近

暫くして…
若葉よりも赤ちゃんが一足早く病室へと御目見えした
看護婦さんに連れて来られた赤ちゃんに
家族は息を飲んだ
「七瀬さんのお子さんです。
2705グラムの女のお子さんです」
看護婦さんが父親の隆史に我が子を渡す
隆史は恐る恐る…我が子を腕に…
抱かせてもらった
瑞恵と康孝は、隆史の腕の中を除き込んだ
「隆史さんに似てる
女の子は父親に似た方が幸せになれるわね」
瑞恵は隆史に似た…孫の顔を見て
隆史に言葉を贈った
康孝は和哉を抱き上げ
「若葉おばちゃんの子供だよ」と教えた
和哉は…赤ちゃんは初めて目にする…存在だった
「小さい…」
思わず…呟いた
紅葉の様な手に…
総てが小さい存在に…
和哉は感動した

