この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
閉店時間10分前くらい。
片付けをしていた時、ふと外を見ると……
「ーーー!!」
遠くの方から……見覚えのある……シルエット…
ずっと
ずーっと会いたかった………
のに
「すみません……ちょっと…お願いします!!」
私は裏に隠れてしまった。
だって…
やっぱり…顔合わせらんないよ……
修ちゃん絶対
ニコって……
いつものあの微笑みで
「沙織……」
って呼ぶもん……。
裏の棚陰に隠れて、溢れてくる涙を拭う。
「いらっしゃいませー」
先輩の接客する声が聞こえた時、
「閉店間際にすみません……」
ずーっと聞きたかったあの声が耳に届いた。
修ちゃん……
修ちゃん…………

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


