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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

なんか安心した!
櫻井さんは凄く品があって優しそうな人だった。

他の社員さんも私と歳が近くてすぐに打ち解けた!


「それじゃ皆さん幹事の葉瑠ちゃんから一言」
えっ?聞いてないけど……

何で私が…「幹事だろ?」

ムっ!分かりましたよ…やればいいんでしょ?

「えっと……今日は藤堂部長の歓迎会と言うことで…」
「「「………///」」」

しっかり挨拶しようと顔を上げたら、皆が私に注目してる……
えっと、えっと、そんな注目されたら……
急に心臓がバクバクして頭が真っ白になった。

「……はい。と言うことで、もう一人の幹事の早川夏海がご挨拶を……」

パチパチパチ

はぁ~なっちゃん。だったら最初からやってよ!

「「「部長お帰りなさ~い乾杯」」」


みんな盛り上がって楽しそう。

私は両手にビールを持って一人ずつお酌をして回った…
「部長ビールでいいですか?」

「あ~悪いな」

藤堂部長にビールを注いで移動しようとすると…呼び止められた。

〝宮下〟はいなんでしょう!

「彼氏とはうまくやってんのか?」

へっ…はい。やってますよ!

「……そうか」って小さな声で呟いたと思ったら…

「俺のお陰だな、感謝しろよ」

そりゃもう凄く感謝してますよ!

部長がいなかったら、もしかしてまだイタズラ電話に悩んでたかも……

「あ~たぶんソイツ、捕まったぞ」え~うそ!

確実にソイツかはか分からないけど、宮下の実家の周辺で同じような被害が何人も出てたらしいぞって

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