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秘密のキスは蜜の味【完結】
第12章 ゼロから始めよう

新しいマンションで葉瑠とふたり──
あんなことや、こんなこと……
俺…ヤバイな妄想が止まんね~!
「私も一緒に探せたらいいんだけど」
いいんだよ。知り合いに頼むから大丈夫。
「決まったら連絡するから見においで……」
「うん。楽しみにしてる」
葉瑠ぅ…楽しくなってきたな。
「引っ越しっていえば祐輔君はどうした?」
「─来週行くって大阪。私の荷物もあるし手伝いに行ったんだけど……」
うん─それで?
「そういうのやめてって追い返された。葉瑠の物は送るからって」
祐輔君の話しになったら急に元気がなくなった!
そうか─
「ねぇ葉瑠!祐輔君の気持ちも考えてあげよ」
「どういうこと?」
葉瑠の気持ちもわかるけど
祐輔君からしたら嫌いで別れるわけじゃないし、まだ葉瑠の事を想ってる!
俺が言うのもおかしいけど……
葉瑠が行ったら辛くなると思うんだ。
早く忘れられるようしてあげなきゃ……
「…………そっか。そうだよね」
私祐輔に酷いことしたんだもんね!
葉瑠が寂しそうに呟いた。
そんなこと言うなよ。
葉瑠だけが悪いんじゃないんだから──
「祐輔君にはさ、大阪で頑張って貰いたいだろ?」
「うん」
応援してあげよ!
それには早く葉瑠を忘れなきゃダメなんだよ。
葉瑠の顔見たら前に進めないよ。
「……わかった。もう行かない。祐輔辛くなるもんね」
葉瑠…大丈夫?
「うん大丈夫。鏡也君の引っ越しは手伝いに行ってもいい?」
おう。頼むよ!
もう今年もあと2ヶ月だ。
早く部屋を探さなきゃ…

