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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第9章 小平太という男
 更に、帝をまだ〝承平〟だと信じていた時、彼がくれた酔芙蓉の簪の想い出もある。互いがまだ何者であるかを知らず、二人して町の市の賑わいを歩き、帝自らが買ってくれた簪は文字どおり、酔芙蓉の花を象った青玉(サファイア)がついていた。
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