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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第9章 小平太という男
「ああ、紅水晶ができる過程で自然に派生してできた別の石。いうならば、姉妹のような関係かな。山桜は季節外れだけど、何か薫ちゃんの印象(イメージ)と重なるような気がしてね」
「私が山桜?」
 クスクスと笑いながら言う。
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