この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
「女にやたらそういうキザな物を与える男ってのはな、大抵タラシだぜ?」
真理の言葉に、美名は思わず耳のイヤリングに触れた。
「綾波さんの事、知らない癖に変な事言わないでよ!」
「じゃあ、奴がどんな人間なのか、お前はさぞかし分かってるんだろうなあ?」
美名はギクリとした。
(そういえば、綾波さんの事を、私は何も知らない。
私を初めて抱いた時、呟いたあの名前のひとの事も、まだ分からないまま。
そして、この間の電話の向こうの女の人の声……)
真理は、黙った美名をからかう様な目で覗き込む。
「なんだあ?答えられないのか?」
忘れようとしていたのに、記憶を無理に掘り返された様な気がして無性に腹が立った。 いつの間にか、美名は拳を握り締めていた。
手の甲に涙がぽつりと落ちる。
真理の言葉に、美名は思わず耳のイヤリングに触れた。
「綾波さんの事、知らない癖に変な事言わないでよ!」
「じゃあ、奴がどんな人間なのか、お前はさぞかし分かってるんだろうなあ?」
美名はギクリとした。
(そういえば、綾波さんの事を、私は何も知らない。
私を初めて抱いた時、呟いたあの名前のひとの事も、まだ分からないまま。
そして、この間の電話の向こうの女の人の声……)
真理は、黙った美名をからかう様な目で覗き込む。
「なんだあ?答えられないのか?」
忘れようとしていたのに、記憶を無理に掘り返された様な気がして無性に腹が立った。 いつの間にか、美名は拳を握り締めていた。
手の甲に涙がぽつりと落ちる。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


