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eyes to me~ 私を見て
第17章 騎士が獣に変わる夜


 翔大は美名に耳打ちした。

「あの様子だとかなり酩酊してるな。ノンアル飲ませて酒を抜いた方がいい。俺適当に買ってくるよ」
「ま、待って、私も行くよ」
「お買い物―?おしゃけたーくさんかってきてねー!あと~ピザ食べたいな~ピザ――!
 食べたいよねえ~くまちゃん?りーすちゃん?
 キャハハハハ」

 桃子は、編みぐるみに話しかけて人形劇を始めた。
 美名はその様子を見て直感する。

(この子、また学校で何かあったのかしら……)

「じゃあ、行ってくるからね」

 美名達は、歩いて五分の場所にあるスーパーへ向かった。
 夕暮れ時のスーパーは多くの主婦でごった返している。
 翔大がカートを引いて、美名が食材を吟味した。

「冷蔵庫に何にもないからなあ……どうしよう」
「目玉焼きは?」

 冗談ぽく言われ、美名は翔大を睨んだ。



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