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eyes to me~ 私を見て
第55章 独りぼっちの歌姫

(剛さんは……
『俺が今愛しているのはお前だ』て言っていた……よね?
意識を取り戻した日にも……私をあんなに激しく抱いて、愛の言葉を沢山くれた……
なのに……
何故すぐにあんな掌をかえす様な言葉を言うの……?)
前にもこんな事があった、と思い出し、美名は眠るどころか、全神経が覚醒してしまう。
――長野の合宿の時……
ほなみの事が発覚した後、気まずくなって……
彼は突き放す様な言葉を浴びせてきた。
そしてまた今回も……
「――どうしてなの?」
美名は思わず呟いていた。

