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第53章 暴かれる秘密

｢……ミュージックスタイル、見たよ……美名、頑張ってたな｣
｢ああ、スッゲー頑張ってるよ！お前との事なんか、もう忘れる位に綾波に大切にされてるしな！｣

　翔大にダメージを与えるつもりで鼻息荒く言ったが、自分が傷ついてしまった。

｢……そうなんだよ……美名には笑ってて欲しいから……だから俺は……チクショ―！｣

　翔大はテーブルに突っ伏す真理の肩をポンと叩く。

｢あんな事をした俺が言うのもおかしいが……美名の幸せを願うのは俺も同じさ……｣
｢本当だよ！テメェが言うな……つめてっ｣

　翔大は、真理の頬にグラスを押し付け、魅惑的に笑った。

｢乾杯しようか……今日は美名の誕生日だろ｣