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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「――なに何っ?何の話だよっ」
真理は目を剥いて食い付いて来るが、由清は微笑ひとつでかわして、紙袋の中をゴソゴソ手で探る。
「ああ、そう言えば髑髏川君達からのプレゼントも預かってたっけ」
「由清――!思わせ振りな事言って結局秘密かよっ!
同じバンドメンバー同士悩みを分かち合おうじゃないかっ!ん――っ?ほらほらほら!吐け――!」
噛みついて来る真理を徹底的に無視して、紙袋から出したプレゼントをテーブルに並べる。
きっと美名は、凝ったラッピングをされた箱を見ているだけで心が踊るだろう。
「ボンバーの皆もスケジュールが合わなくて残念だったね……」
「由清いい」
「んも――!しつこい!」
まだ食い下がる真理の頭を軽く叩く。

