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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
 あの漆黒の夜を閉じ込めたような瞳に、ひと欠片の嘘があっただろうか? 不躾に触れられてソナが彼を叩いたときでさえ、彼は怒るどころか謝罪してくれた。彼の数々の言動を思い起こす時、間違いなく彼が誠実な男であると思える。
 また、時折、美しい面をよぎる孤独の翳が何より彼の言葉は真実であると告げてはいないか?
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