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先生、早く縛って
第33章 歪んだ世界

どうしよう……! 沙也加ちゃんが……
「沙也加ちゃん……! さや……」
その時いつの間にか目の前にいた藤川が、私のほっぺを両側から強く掴む。
何するの……?
目の前に突然現れた細い……だけど鋭い目と、その瞼に突き刺さったピアスに目を奪われている間に、オレンジ味の飲み物が口に流し込まれた。
何これ……お酒?
私はそれを……思わずゴクンと飲み込んでしまっていた。
「人の心配してる場合じゃねえだろ? それに心配しなくても……あいつはお高くとまってるけど、本当はああいうこと大好きなんだぜ?」
藤川がそんなことを言いながらまた飲み物を入れてきて……そのまま手で口をふさがれる。
ヤダ……飲みたくない……でも苦しいよ……!

