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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ

ましてや、トスはまだ三十の男盛り、キョンシルは今にも開こうとする花の蕾であった。いや、少なくとも、キョンシルの方はこれまでと同じようにトスへの思慕をうまく封じ込めるだろうとは思っていた。
が、トスの方は女のキョンシルとは違う。男の欲望は女とは根本的に異なるのだ。ひとたび女として意識し始めたキョンシルとこれからも共に旅を続けるのは至難の技であった。彼が既に心で決めている悲壮な覚悟をまだ、この時、キョンシルは知らなかった。
が、トスの方は女のキョンシルとは違う。男の欲望は女とは根本的に異なるのだ。ひとたび女として意識し始めたキョンシルとこれからも共に旅を続けるのは至難の技であった。彼が既に心で決めている悲壮な覚悟をまだ、この時、キョンシルは知らなかった。

