この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幼馴染と発情期
第15章 王様と私

エマが突然出て行った。
いくら手紙を出しても帰ってくる事はないし、エマが今住んでいるという場所に行ってもいないと言われ、全く会う事が出来なかった。
クソ…何だって突然。
そんなある日。
エマが城下町の教会で結婚式を挙げるとの報告が入った。
何だよ…想ってたのは俺だけだったって事かよ…。
あの時、俺がエマを手放す事を恐れて泣いてたのはなんだったんだよ…
しばらく俺はうなだれていた。
「アラン王様。お手紙が届いております!」
「あー…その辺置いとけ」
俺…よっぽどエマの事好きだったな。
いつからだ?初めて会ったあの真冬の夜からずっと好きだった。
エマの事はずっと本気だったんだ。

