この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第8章 大事にされるって
「なんで笑うんだよ!」
「だって・・・」クスクス
わたしに緊張してくれることが嬉しくて
どうしても笑ってしまう。
「・・・嬉しいの」
昨日大輝と体が繋がれたことよりも、
大輝がそうやってわたしに対して
ドキドキしてくれるんだって思うと、
心が繋がれたみたいで
「好きって言われてるみたいで、嬉しいの」
わたしはそう囁くと
大輝の体をぎゅっと抱き返した。
大輝は少しだけ息を吐くと
「だからぁ!小学生の時からだって言ってるじゃん!」
ちょっと怒ったように言った。
「うん、前に聞いた」
でもね、大輝。
「小学生の時から、何?」
まだ聞いてないよ、大輝の口から。
好きだっていう言葉。
でも今はもうそんなことは
どうでもよくなっていた。
大輝がわたしのことを好きって
もうこっちが恥ずかしくなるくらいわかっているから。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


