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LowとChaosの間…
第22章 勇者vs英雄
天部の妖魔を逃がし、明日ここに来る紫苑誠を叩く作戦だ。
「魅春も母上と一緒に天部の妖魔を樹海に逃がすよう働きかけるんだ」
「なんで、あなたは一緒じゃないの!?」
「僕は紫苑誠を倒す」
「一人で勝てるわけないでしょう!!」
「勝つ必要はない……紫苑を倒せば人間と妖魔の戦争は終る」
「そんなの嫌よ!!」
「僕の言うことが聞けないのなら離縁だ」
勇樹は魅春を睨んだ。
「なんでよぉぉ!!」
「みんな、僕の家から出て行け……」
勇樹はリュックから武器弾薬を取り出し、次々に並べる。
「嫌よ嫌よ嫌よぉぉぉぉ!」
「お前……僕が本気で愛してると思っているのかよ?」
「えっ」
「どこの世界に蛇女を愛する人間がいるんだ?」
「本気で言ってるの?」
「あぁ、身体のデカイ鬼も、四本腕の羅刹もいる。昔から嫌いだったよ……あんたらバケモノが」
「勇樹……」
母がポツリと洩らす言葉に心を痛ませながら、
「さっさと僕の家から出て行けぇぇバケモノども!」
魅春たち天部の妖魔たちはその日の夜に樹海へと向かった。
だが、金剛家の三人は屋敷の近くにある森に潜んでいた。
勇樹をなんとしても連れて行くためである。
-*-
金剛家の外では、警官隊と屋敷に籠城する勇樹が銃撃戦を展開していた。
家に訪れた、討伐隊に勇樹が発砲したのだ。
掃除屋の放ったシルフは紫苑に伝えていたのだ。
「陛下、ケガ人が続出してます。もよりの警察から応援を呼びますか」
「なんとかしろ!! 敵は金剛勇樹一匹なんだぞ!応援を呼べるか」
紫苑は作戦本部の天幕内で怒号を上げた。
本部は屋敷と目と鼻の先である。
「陛下、公爵様が見えです!」
「二川公爵が?……通せ」
-*-
「お前らよく無事だな。人海戦術とはいえ、1秒1発の拳銃で大佐の小銃と戦うとは正気の沙汰ではない」
二川の第一声である。
「どういうことだ?」
紫苑が首をかしげる。
「大佐が手を抜いてるとしか思えん」
「何を言いにきたんだ、貴様ぁ!!」
紫苑は聖剣に手をかけた。
「南北戦争が天津の圧倒的勝利と言われたが、実際は戦闘ではなく樹海に仕掛けられた罠で死んでいるのだよ。
ケガ人は死人以上に時間を使う……。運ぶ人間もな、だから大佐はケガをさせてるわけだ」
「魅春も母上と一緒に天部の妖魔を樹海に逃がすよう働きかけるんだ」
「なんで、あなたは一緒じゃないの!?」
「僕は紫苑誠を倒す」
「一人で勝てるわけないでしょう!!」
「勝つ必要はない……紫苑を倒せば人間と妖魔の戦争は終る」
「そんなの嫌よ!!」
「僕の言うことが聞けないのなら離縁だ」
勇樹は魅春を睨んだ。
「なんでよぉぉ!!」
「みんな、僕の家から出て行け……」
勇樹はリュックから武器弾薬を取り出し、次々に並べる。
「嫌よ嫌よ嫌よぉぉぉぉ!」
「お前……僕が本気で愛してると思っているのかよ?」
「えっ」
「どこの世界に蛇女を愛する人間がいるんだ?」
「本気で言ってるの?」
「あぁ、身体のデカイ鬼も、四本腕の羅刹もいる。昔から嫌いだったよ……あんたらバケモノが」
「勇樹……」
母がポツリと洩らす言葉に心を痛ませながら、
「さっさと僕の家から出て行けぇぇバケモノども!」
魅春たち天部の妖魔たちはその日の夜に樹海へと向かった。
だが、金剛家の三人は屋敷の近くにある森に潜んでいた。
勇樹をなんとしても連れて行くためである。
-*-
金剛家の外では、警官隊と屋敷に籠城する勇樹が銃撃戦を展開していた。
家に訪れた、討伐隊に勇樹が発砲したのだ。
掃除屋の放ったシルフは紫苑に伝えていたのだ。
「陛下、ケガ人が続出してます。もよりの警察から応援を呼びますか」
「なんとかしろ!! 敵は金剛勇樹一匹なんだぞ!応援を呼べるか」
紫苑は作戦本部の天幕内で怒号を上げた。
本部は屋敷と目と鼻の先である。
「陛下、公爵様が見えです!」
「二川公爵が?……通せ」
-*-
「お前らよく無事だな。人海戦術とはいえ、1秒1発の拳銃で大佐の小銃と戦うとは正気の沙汰ではない」
二川の第一声である。
「どういうことだ?」
紫苑が首をかしげる。
「大佐が手を抜いてるとしか思えん」
「何を言いにきたんだ、貴様ぁ!!」
紫苑は聖剣に手をかけた。
「南北戦争が天津の圧倒的勝利と言われたが、実際は戦闘ではなく樹海に仕掛けられた罠で死んでいるのだよ。
ケガ人は死人以上に時間を使う……。運ぶ人間もな、だから大佐はケガをさせてるわけだ」

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