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第30章 出張

「なぁ、愛美？名前、男の子だったら、悠太。女の子だったら、悠と書いて、はるか。どう？」
「今、パパから、メールでね。キミが、男の子だったら、悠太。女の子だったら、悠と書いて、はるかだって。どうかなぁ？」
ポコッ…
「じゃ、ママから質問。キミは、男の子？」
ポコッ…
「女の子？」
…
「ほんとに？」
ポコッ…
「アハッ。パパには、秘密ね。」
ポコッ…

くすぐったい。

悠祐が、出張なので、一人で食事。でも、食べながら、お腹に向かって、語りかけてるので、寂しくはない。お風呂に、ゆっくり入り、リビングでくつろぐ。
余程、心配なのか、結構メールが届く。

「前は、一人でご飯って、寂しくて嫌だったけど、いまは、お腹の子に話したりしてるから、平気だよ。」

そか、やっぱ一人での飯は、寂しかったのか…

「早く愛美に会いたい！」
「あと、２日。我慢我慢。」
「俺も、風呂入って、ねるけど、愛美は？寝れるか？」
「大丈夫だよ。お腹の子もいるし、ベッドの回り、ぬいぐるみ置いたから。」
「そっかぁ。いつでも、メールしていいからな。おやすみ。愛してる。」
「おやすみ。パパ。」