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BAR・エロス
第26章 ママ・梓・・
再び
プレートは掛けられた。
いよいよママとして
客を迎える。
最初にこの重い扉を開けるのは
どんな客だろう?
男だろうか?
女だろうか?
貪欲に官能を求める者だろうか、
それとも
静かに欲望の火を燃やしている者だろうか。
それぞれが抱える思いに寄り添えるような、
そんなママになりたい・・
ドアの軋む音がした。
紫苑に目で合図を送り
カウンターの外側で
姿勢をただし軽く手を組む。
風と共に入ってきた客にむかって
優美な微笑みをたたえて頭を下げる。
「いらっしゃいませ。
エロスへようこそ」
いつもと変わらぬ
妖しい夜が・・
はじまった。
end・・

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