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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第7章 疑惑

だが、月のものが来なくなって、そろそろふた月になろうとしている。一度、薬師に診て貰った方が良いのかもしれないと思い、また引き返して廊下を歩き始めた。手前まで戻ってきたその時、ひそやかに交わす声が耳に飛び込んできた。
「それでは手筈はそのように。あまりに繋ぎを取りすぎて、怪しまれてもまずい。今後は一切接触はせず、今一度、ひと月後に」
「そのときが憎き頼朝の命運の尽きる日でございますね。それでは、その折までに薬を調達致します」
「それでは手筈はそのように。あまりに繋ぎを取りすぎて、怪しまれてもまずい。今後は一切接触はせず、今一度、ひと月後に」
「そのときが憎き頼朝の命運の尽きる日でございますね。それでは、その折までに薬を調達致します」

