この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第26章 悪しき夢(結実)
 だからこそ、二人の想い出の花ともいえる姫小百合を頼経に見せて、何か会話の緒(いとぐち)になればと願ってのことだ。
「折角、綺麗に咲いているのに、ごめんね」
 瑶子は姫小百合にひと声かけて伐った。その一輪を握りしめて小走りに駆けるように頼経の居室に急ぐ。瑶子が頼経の部屋の手前まで来たその時、彼もまた丁度、その場所にいた。初夏のこととて、戸を開け放した状態で、御簾が四方に下がっている。その御簾をわずかに跳ね上げて声をかけようとした瑶子の瞳に、頼経の広い背中が見えた。
/1848ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ