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第10章 番外編

『園山さんのお父様は、豆を挽きますか？インスタントでしょうか？』

『インスタントよ。ウチは全然、そんな専門的に好きって訳じゃないから。』


こんな風に会話が続くのさえ、僕には嬉しいです。


『そうでしたか…すみません、これから行こうと思ってる店は豆の販売店なんです。確かドリップ用なら置いてたかな…？』

『あ、いいのいいの！ちょっと様子を見てみたいって思っただけだから！それに、お父さんの好みの味だってよく知らないし。ほんと、雰囲気だけ。』