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第10章 番外編

『ほう…これが恋人とのLiNEか。なかなかハードルが高い。』

ミッシーはまじまじとスクロール画面を眺めている。

『あっはっは！まーな〜おれ達みたいなラブラブカップルの上級LiNEは、ミッシーにはまだ早いかな〜♡？』

『岩本…本当に倉田さんは、これで喜んでいるのか…？』

『あ？』

『お前のスタンプ…ほぼ既読スルーされてるぞ。』

『ちっ…違わぁ！これは連続で押したから、あさひの返事が間にないだけでっ……ほらほら、あさひだってこぉーんな可愛らしいスタンプを送ってくれて……』


問題提起された、とある日のLiNE。おれ送信の、投げキッスするウサギのスタンプが10個程続いた後。返ってきたのは…


『ウサギを殴るクマのスタンプが15個…』

『う、うっせぇな！この時はたまたまだよ！ほら、この時なんかは…』


別の日のLiNE。
おれからのスタンプは、大好き♡の見出し付きでウサギがクマに熱い抱擁を施している。これを5個押した後、あさひからの返信は…